「ペットロス」は、この複雑なマイナスの感情が絡み合っており、しかも根が深いため、乗り越えようとするとそのエネルギーが逆に症状を悪化させることがあります。
乗り越えよう、立ち直ろうという頑張りが、逆に喪失感と虚無感、無気力を悪化させ、そのことに脳が執着してしまい、ジレンマに陥っていき容易には抜け出せなくなります。
ペットが亡くなって半年後に「重度のペットロス」になる人やペットロスの状態が年単位で続いて長期化し、「うつ病」など心身症を発症する人も増加傾向にあります。

「ペットロス」は悲しく苦しいもの。そのため一日も早く乗り越えたいと思うのが一般的です。
しかし、それは乗り越える必要があるものなのでしょうか。本当に乗り越えられるものなのでしょうか。
わたしたちは、悲しみや苦しみを自然に受け入れること、心の思いに素直に向き合うことが大切ではないかと考えています。
向き合い方をかえることで新しい自己の発見と成長にもつながると考えています。